あとさき塾がどんなところか解説します。/ 絵本作家になる

たまに、2,3年に一回くらい、ブログを通じてか、

「あとさき塾のことをおしえてください。」というメールをもらったりします。

以前から何度か別のブログで あとさきのことを書いてきているので、応募しようかどうか迷っている人が質問してくるのだと思います。

わたしは、あとさき塾に通って、それをきっかけに絵本作家になりました。

 

今年も、あとさき塾の募集が始まりました。

あとさき塾の募集 2019 – 2020

どんなところか、私の経験から話していきます。

その前に、今年の募集はどうなっているかなぁと見てみたら、私が受講した十数年前から全く値上げもしていなくてびっくりしました。安い!

24回の受講で96000円です。オーディションがあって、20名だけしかとってくれませんが。

余裕を持って、若干名多目にオーディションを通過するみたいです。

 

今は、以前に比べ、あちこちにこういうタイプの絵本ワークショップができたので、あとさき塾にこだわらなくてもいいかなぁとも思います。絵本教室とイラスト教室が一緒になったところもあるし、地方にもいくつかできてきました。

 

私の意見ですが、絵本作家になる方法として、

*コンぺに応募

*出版社に持ち込み(売り込み)

*自費出版

*絵本教室、ワークショップなどに通う

等があるなかで、やはり最後の、プロを目指す人が多く集まる絵本のワークショップのようなところに通うのがいちばんいいと考えています。

 

誰でも通えるわけではないですし、時間もお金もかかりますが、実際に編集者や現役の絵本作家の声が直接聞けるのは、とても貴重です。そう行った人たちと知り合いになれば、作品を見てもらうこともできます。

 

ということで、あとさき塾の内容です。

応募要項がほとんど変わっていないので、たぶん私が通っていた頃と講座内容も変わっていないはず。

 

全部で24回あって、一年間。そのうちワークショップが18回、絵本作家や編集者がゲストに呼ばれて、興味深い話が聞ける特別講座が6回あります。

 

ここは、絵本の作り方や、おはなしの作り方を教えるところではありません。

平日の夜に、ワークショップが開かれるのですが、自分でおはなしをつくり、簡単なラフを描いたものを持って行って、受講生全員で持ち回って見せ合うのです。

最後に、講師の土井さんと小野さんの講評があります。

夜3時間くらいあるので、食べ物飲み物、持ち込みOK。

 

イラスト教室などもそういうところが多く、先生は、アドバイスをするだけです。絵本を読んだり、絵の技法を研究したりは、個々人でしなくてはいけません。どんな絵本がいいか、どんなおはなしがいいのかとかそれも自分で見つけなくてはいけません。

厳しいようですが、でもその分、自由度も大きいし、知らなかった絵本を知る見つけ出すのも楽しいです。

 

特別ゲストの時は、絵本作家が来たり、編集者が来たりして、必ず二次会があるので、そのときにアピールするチャンスもありますね。特に編集者さんと顔なじみになっておくと、後々、持ち込みで見てもらえるかもしれません。

 

最近は電話して、絵本を見てくださいとお願いしても、断られることがほとんどなので、とても貴重なチャンスです。

 

それと、ここにゲストに来たある編集者に聞いたのですが、

土井さんや小野さんの絵本塾に、オーディションを通って、参加できている、という時点で、それだけでもすごくポイントが高いです。

あとさき、その他名前の通った絵本ワークショップに通っている人から、展覧会の案内が来た時は、マメに足を運ぶようにしているということでした。

 

実は、わたしの

「みかちゃんとカポネ」も、まずゲストでブロンズの編集者の方があとさきに来られたのがきっかけです。

個展の案内状を送ったら見にきてもらえて、そこから、いっしょに絵本を作りましょう、と、なりました。

 

こういう方法をとったから、絵本作家になれた、という決定的な方法があるわけではありません。作家さんに聞いてみると、全員、たぶん違う答えが返ってきます。

が、絵本のワークショップってどんなところ?いろいろ知りたい、という人に参考になれば。。

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