絵を描きたい、と思っているけど、気持ちばかり空回りしていて動けない。うんといい画材を揃えて、とか、絶対にこの人みたいになるぞ、とか張り切るけど、なかなか始められない。もしくは描くと下手さにがっくりきてやめてしまう。
んで半年くらいたって、またぼちぼち描き始める。でも忙しいし、すぐ飽きてやめてしまう。そんなことを繰り返している人って結構いるんじゃないでしょうか。絵をずっと描いていると必ず飽きて来ます。
絵を描き続けるコツについて、ちょっと書いてみます。
お絵かきを長く続けるコツ
子供の頃、お絵かき好きでしたか。私は大好きでした。それと同じくらい外で遊ぶのも好きでしたが。
とにかく描いてて楽しかった。誰かに褒められようとか、上手く描こうとか考えないし、描きたいから描いているだけ。飽きたら、他のことをして遊ぶし。
でも、成長すると周りの大人が、意見を言ったり誰かと比べたり、友達に上手い人がいたり、いろんな事情で自分の描いたものを客観的に見るようになります。そうすると、悩むし考えてしまうんですね。
私自身、イラストの勉強をしようと決めて、通信講座に申し込んだ当初、課題がさっぱり描けませんでした。ふだんから落書きはしていたし、やる気もある、でも添削してもらうために課題に沿って、しっかり描き込むというのは、ものすごい緊張感と疲れを伴いました。
子育て中で、常に睡眠不足だったというのもあるし、どうしても現状から抜け出したくて頑張っていましたが、集中して描く訓練ができていなかったというのも大きいです。
でも不思議なことに続けていると、だんだん描くのが楽になってきて、気がつくと毎日なにかしら描くようになっていました。習慣にしてしまうというのは、一つの有効な解決策です。
長く描き続けるコツ
イラスト教室に通っていた時に、いろんな人を見ていてこういうのが長く続けられるんじゃないかな、と思ったものをあげてみます。
1)ハガキに描いてた人
2)飼ってる犬ばかり描いてた人
3)ファッション画ばかり描いてた、お菓子ばかり描いてた人
それぞれについて書いていくと
1)ハガキに好きな絵を描いて毎回持ってきてた人がいた
イラスト教室に通っていた時、ポストカードタイプのスケッチブックに、模様みたいなのばかり描いて持ってきてた人がいました。画材はサインペン。たぶんコピックとかのいいものは使っていなかったと思います。
会社勤めで忙しかったようで、仕事から戻ると息抜きみたいに毎日描いていたそうです。最初は正直、こんなんでどうなの〜と思っていたのですが、毎回欠かさず10枚以上描いて持ってくる。
他の人は大きな画用紙に描いて持ってくる人が多い中、その人だけはいつもポストカード。でもだんだんに上達してくるのが見ていてはっきりわかりました。
好きなものを一番気が張らない状態で思うがままに描いて、続ける。そのとき先生も、もっと大きなのに描けとかそんなことは言わなかったと記憶しています。私が通っていたところは、デッサンがどうの、画材がどうの、ということはあんまり言わないところでした。気楽に描いて見せに行けるところでした。(結構厳しいことも言われたことはあるのですが。一つのやり方に固執するなとか、一枚にしっかり時間をかけろとかそんなようなこと)
ポストカードは描いたらそれを誰かに出すこともできます。小さい面積だからすぐできるし。その人は、いまアーティストとして活躍しています。とても大きなサイズの作品で。
いつも犬の絵ばかり描いている人
いつも犬の絵ばかり描いている人がいました。もちろん飼っている犬。その犬の絵で、その人はコンペに入賞も果たし、大きな仕事もするようになり。現在はもちろん、いろんなものを描いていますが。
毎日大好きな犬を描くなら、飽きないですよね。
お菓子の絵、ファッション、チャンバラ、とにかく好きなものばかり描く
絵の仕事をしていくつもりなら、デッサンはやはり必要になってくるし、偏って描くのはよくないという意見はありますが、やっぱり好きなものを描きましょう。
通信で描いていた頃、飽きると、よく好きなケーキの絵を描いていました。
新しい服を買ったときは、それを着た自分を想像して描く、手持ちの服で組み合わせた絵を描く。すごく楽しくて幸せな時間でした。ファッション系を仕事にすることはありませんでしたが。とにかく描いてて楽しかった!
いい画材を買うと緊張しがち
いい画材を揃えないと、と思ってがんばって買うのはいいのですが。
いきなり本格的な画材を買っても気持ちがついていかないというか。
それよりも落書きを描く感じでなんとなく、気がついたら描いていた、で始めるのがいいと思います。
1日に5分でもいいのです。描くことを習慣にする。
いい画材にしすぎると緊張して思ったように描けない、というのもままあります。
下描きの時は、その辺のいらない紙やコピー用紙にらく〜〜に描いているのに、本番用の上等な水彩紙になったとたんに緊張して描けなくなるとか。
知り合いのイラストレーターで、絵の具をウィンザーニュートンから国産のホルベインにしたという人がいます。なぜかというと、ウィンザーニュートンは絵の具のキャップが硬いからだそうです。ホルベインは片手で開けられるので、時短になるしストレスがないと。
そんな理由で?と始めは思いましたが、いまはすごくよくわかります。
仕事ではやはりいい画材を使わなくてはいけないので、どうするかと言えばそれはもう、ふだんから本描き用と同じ紙、絵の具、筆を使うしかないです。高くつくし大変だけど。緊張をなくすのが一番大事。
この気楽に描ける、っていうのがすごく重要なんです。
緊張しない方法を自分で覚えていく。
お絵かきはとても楽しいことだとインプットしていって長く続ける。
まとめ:描くことを習慣にする&緊張しない方法を選ぶ
描けない時は無理しなくていいけど、5分だけでも描く時間を作る。続けると、本当に変わるんですよ。あれ、いつの間に?ということが何度もありました。
知らない間に階段を上っているんです。継続は力なり。(いつも自分に言ってます)
どうか続けてください。Goodluck!!
木村隆芳と言います。 僕は絵本作家を目指して絵本を書いているのですが 朝比奈様の…
メッセージありがとうございます。もう本当に神経がすり減りますよね。 ターシャさん…
模写といってもむずかしく考えず、初めは人物をどこに配置しているか、大きいか小さい…
コメントありがとうございます。 大好きな方がフォローしてくださったんですね。あま…
はじめまして。「ターシャテューダー ねずみ」と検索していたら、あなたのブログに辿…