絵本のおはなしが作れなくても 絵本作家になる方法を 9つ 考えてみた

絵本は基本的に、おはなしと絵でできています。

一応、絵本といったら大半の人は、お話と絵とがセットになったものを思い浮かべると思います。

 

でも、絵本が作りたいけれど、どうしても絵本のおはなしが作れない、という人がいます。お話は作れないけど、どうしても絵本作家になりたい。その場合、どうするといいか考えてみました。

絵本のおはなしが作れない! でも絵本作家になりたいから

おはなしが作れなかったら、もうだめだ、とあきらめてしまうのはもったいないです。

絵本のおはなしを考える、ストーリーを作る、という方向ではなく、もっと頭を柔らかくして、アイデアをいろいろ考えてみてはどうでしょうか。

ただ考えていても何も出てこないので、ストーリーじゃない絵本にはどんなものがあるのか調べてみます。

 

図書館へ行くとそういう絵本は色々あるし、ネットで、仕掛け絵本、などの言葉で検索してもいいと思います。

 

イラストレーターなど、絵描きからスタートして、途中で絵本作家になりたい、という人は多いのですが。

でも、肝心の、おはなしが作れない、という人が結構います。

 

ある絵本作家さんが言っていました。

「おはなしが作れないのはしかたない。だってもともと絵描きなんだから。」

 

ある児童文学作家の人が言っていました。

「絵を描く人が、おはなしを作れないのは、自分の得意なもので、おはなしを作ろうとするからじゃないかしら。」

 

どちらも一理あると思います。

絵本のバリエーション色々

絵本の色々

普通、絵本のおはなしというと、物語、というか、ストーリーを思い浮かべますが、絵と文でできていても、ストーリーじゃないものもたくさんあります。

 

思いついたものをあげてみます。

 

*絵と文でできたもの

言葉遊びの本....しりとり、だじゃれ、名前遊び、

文字の絵本.....あいうえおやアルファベット

学習系の絵本.....食べ物、行事イベントなど

 

*文字のないもの

絵だけで、漫画のようにコマ割りして描いたもの(これは文字がなくても、ストーリーがあることが多い)

 

*見て楽しむ、さがして楽しむ

だまし絵の本.....「もりのかくれんぼう」(末吉暁子、林明子)、「ふしぎなABC」(文字の絵本でもあるけど。安野光雅)

ミッケやウォーリーなど、さがして楽しむ本.....ミッケ、ウォーリーをさがせ、

 

*立体絵本、しかけ絵本

飛び出す絵本....開くと飛び出すしかけ、(ロバートサブダの絵本が素晴らしい。)

組み合わせの絵本....上段、下段と分かれていて、上の絵(顔など)と下の絵(服)を、自由に組み合わせて楽しむようになっている。

しかけ絵本......ページに穴が空いていたり、一部だけ広げて楽しんだり、片面が鏡になっていたり、ページにセンサーが埋め込まれていて音が出たりする。

 

どうしても絵本が作りたい、その情熱が、すごいアイデアを産むかも

絵本のアイデアを考える

絵本のコンペでは、大半が、絵とおはなしで構成して応募するようになっています。なので、どうしてもお話が作れない場合は、コンペに応募できません。

でも、絵本は、おはなしが作れないから無理だ、と諦めるのではなく、絵を描いていることから生まれるアイデアを生かして、絵本という形にして見たら、と思います。

その場合は、コンペや持ち込みではなく、個展を開くなどして、編集者に見てもらうというのがいいように思います。

個展に、絵本編集者に来てもらうにはどうすればいいか、そのあたりも戦略を練る必要があります。

 

絵本作家になりたいなぁ、ではなく、どうしても絵本作家になりたい、それには、どんな絵本が作れるか。絵とおはなし、と硬く考えていると、いろんなアイデアが浮かびにくいです。もっと遊ぶように、色々考えて。

こんな絵本を作ってみたい、おはなしがなくて出版されなくても、こんなおもしろい絵本が作れるってことを世の中に知らせたい、とかそういう気持ちが 時にすごいアイデアを生むのではないかなぁと考えています。

 

これ、自分への叱咤激励でもあります。

私自身について言えば全くお話を作れない時期がありました。それから、立体絵本とか、仕掛け絵本が作りたくて、アイデアをいろいろ考えていた時期もあります。

アイデアはあるけれど、でも出版は難しいだろうと簡単に諦めて、放置してしまったものもたくさんあります。今思うと、少しでも形にしておけばよかったと思います。そこから、また別のアイデアが生まれたりするからです。

 

これから少しでも、思いついたものは形にしていかないと。いまならまだ間に合うと思います。

せっかくのアイデアも、作らなかったら何もなかったのと同じこと。それはとっても勿体無いです。

pickup
おすすめの記事