バレエの絵本を書く (2) バレエの夢や憧れ、わくわくドキドキを形にする

バレエのわくわくドキドキを形にしたい!

バレエの絵本を書こうと思った一番の理由は、バレエのわくわくドキドキを形にしたい、というのがあります。

女の子の習い事として、最近はピアノ以上にバレエが人気があります。

都会の大きな教室ではボーイズクラスもあるらしい。(思ったほど増えなくてやめちゃったというところも)

 

おはなしは、だいたい5、6歳くらいに向けて書くことに決めました。それくらいの子がバレエを習いたいとなった時、どんな絵本が欲しいかなぁって。

 

うさぎのくれたバレエシューズは、素晴らしい絵本です。大好きで何度も読み返しています。

ただバレエを本当に習いたいとなったときはもう少し踏み込んだ内容でもいいのではないかなと思ったり。

でもいきなりバレエの基本用語は出せないしなぁ、といっぱい迷いました。

 

バレエは実用書や雑誌も出ているし、私は専門家ではないので、どの程度の内容を書き込むのかなど。迷って何度も書き直して、構図も練り直して。

 

一番描きたいのは、バレエへのわくわくとドキドキ感です。

絵本は動物を主人公にすることも多いですが(人種やLGBTなど繊細な問題を考えなくてもよくなるから)、女の子を主人公にしたかった。

ジェンダー的なこと(女の子でもズボンを履かせる,寒色を服に使うとか)をいつも割と気にするのですが、今回はちょっと目を瞑って、ピンクがメインカラー、どこまでも可愛い女の子,スカートふわふわ。そういうのが描きたかったから!バレリーナですからね。

バレエ絵本見本

バレエ絵本の束見本。タイトルは違います。

 

 

バレエ教室でピアノを弾いていた時の話

ちょっと話題は飛びますが、

通っていたバレエ教室で、ピアニストが引っ越すことになりその後を私が引き継いだということを昨日の記事に書きました。

昨日の記事

レッスンピアノを以前からどうしてもやってみたかったので、空きが出たらお願いしますと、カルチャーセンターの人に頼んであったのです。

その頃既にイラストの勉強を始めていて、画材費を稼ぐためにアルバイトをする必要がありました。通信添削でしたが結構高額で、貯金から頭金を支払い残りをローンで支払うことに。夫のお金は一切使わず自分で払うことに決めていました。

 

レッスンは毎週日曜日に4クラス。

3〜5歳の幼児クラス(リトミックに、ちょっとだけバレエの柔軟を取り入れた感じ)、

小学校低学年の初心者クラス(バーレッスン、基本的なフロアレッスン)

さらに年齢が上の中級者クラス(バーレッスン&フロアでいろいろ踊る)

そして大人の初心者クラス(バーレッスン、基本的なフロアレッスン)

午前中2クラス、お昼を挟んで残り2クラス。

 

午前中の2クラスは小さい子が多いので、子供達のいろんな生態?を見ることができました。

いきなりレッスン室に放り込まれて、ママ〜〜!!とずっと泣いている子、

バーを鉄棒がわりにしてさか上がりの練習をしている子、

レオタードのヒラヒラがうれしいのか、鏡の前でポーズをとり続ける子、

休憩時間にわたしのところにやってきて、弾かせて、と言ってねこふんじゃったを弾く子。

気さくで明るい先生だったので、子供達に人気がありましたが、まあ大変だったろうなと思います。その先生、現在はダンサーは引退されて、都内で教室を開いて教えていらっしゃるようです。

 

*バレエピアニストをしていた頃の楽譜は自作しています。

前任から引きついだ楽譜が曲数も少なくてせいぜい10曲くらい。散々コピーを繰り返して、ぼけまくっていたのでほとんどのページを新たに書き直し、クラシックのピアノ曲をたくさん探してきました。ダンスマガジンに載っていたダンサーの写真をデッサンして、表紙に使いました。

バレエのポーズは確認のために、「バレエクラス」(文化出版局)という本でたくさん勉強しました。合いそうな曲を探してきて、レッスンに合うように簡単なアレンジをして楽譜を書き直す、というようなことをよくやっていました。

この曲はこのパ(フランス語です、英語で言うポーズ)に合うなぁ、と思っても実際に弾いてみると合わないこともあります。

バレエピアノの楽譜

バレエの楽譜

バレエでの拍子の数え方

レッスンは、基本は16小節分。バレエの拍子の取り方は、一小節をバレエの一拍と数えます。

通常の音楽でいう3拍子とか4拍子とかは関係ありません。とにかく一小節が一拍です。

バーレッスンでいうと、一つのパで4拍必要。それを横、前、後ろ、もう一度横。と4方向分 繰り返すので、16小節が基本となります。

マニアックな話ですみません、でもバレエのレッスンではとても基本的なことなので。

バレエピアニストの方のブログを読むと、伴奏が難しい、拍子が取りにくいという話ばかりで、具体的に何も書いてないことが多い気がしたので、読む人はいないだろうけどここに一応書いておきます。

バレエの絵本があるといいなぁ、と思っていた頃、これというバレエの絵本があまりありませんでした。

「うさぎのくれたバレエシューズ」(小峰書店、安房直子)くらいしかなくて。なんでないんだろうとずっと思っていましたが、習う人も少なかったからですね.今、バレエの絵本はたくさん出てきました。

実用書的なものから、女の子の夢を誘うような内容のものまで、いろいろ。絵もいろいろ。

 

9年前に「みかちゃんとカポネ」を出して、いくつかの出版社からその後に次作を勧められた時、バレエの絵本が描きたいと言いました。その頃 まだそんなにバレエの絵本は出ていませんでした。

父の介護もあったし、バレエの絵本は日本では難しいのでは、というような意見もあったり、気がつくと何年も経っていて。ふと見ると、いつの間にかバレエの絵本たーくさん出てるじゃありませんか。

 

なんだぁ、別に私が書かなくてもいいかなぁ、と思ったりしたのですが、せっかく何年も案を練ってきたのだから。それに大人になってからだけどバレエを習ってひととおり覚えて、レッスンピアノまで経験したんだからぜったい描きたい!という気持ちが、今回の絵本になりました。

バレエ絵本表紙案

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