巨大な◯◯◯◯に 出会って 絵本のネタにしたかったけど。

子供の時、ものすごく古い木造の家に住んでいました。

どれくらい古いかというと、建てられたのが江戸時代の終わり頃という。
旧家でもなんでもなくて、普通の町家造りの家。

雨が降ると、そこらじゅう雨漏りがするので、バケツやボウルや、たらいや空き缶なんかを持って走り回ります。20箇所くらい、雨漏りしてたかな。

廊下を走り過ぎて、床が抜けてしまったこともありました。

それくらいボロい家。

とにかく古いので、屋根裏にはいつもネズミが走る音が聞こえるし、大きな蛇、アオダイショウも住み着いていました。

あるとき。
小学6年の頃だったと思います。

いつも朝になると、きらきらと畳も廊下も、そして私のランドセルや机の上の教科書やノートまで、なぜかキラキラ光っているんです。

妹の机の上もキラキラ。それが毎日続きました。

家中、きらきらなんですよ。
いったいどうしたんだろう、と思ってたんですが、母が、これはきっとナメクジね。見つけたら退治しないとね。

と言っていましたが、日中に見たことは一度もありませんでした。
きっと真夜中に、家中を這い回っているに違いないのです。

あんなにゆっくり這い回っているのに、家中を回れるなんてすごいな、とは思っていたんです。

 

そしてついに、ある朝、母の叫び声で起きました。
「みんなちょっときて!」

母は、流しを指差して、
「これ見て。」

 

そこには、すでに母にしっかり塩をかけられたナメクジが2匹いたのですが。
まあ、そのでかいこと、でかいこと。

普通のナメクジって、せいぜい5cmくらいか大きくても7,8cmですよね。

そのナメクジは、長さが30cm近く、太さも7.8cmあったんです。

それだけ大きければ、そりゃあ家の中を一晩に這い回れますね。
いったい何を食べて、こんなに大きくなったのか。

しかも2匹も。

図鑑でナメクジを調べたんですが、
山などでは15cmくらいに成長することもあるって、書かれてたんですが。

それよりもはるかに大きくて。

 

 

あ、だめだ。思い出したら、寒気がしてきました。

キモいです。

 

 

あるときこのナメクジをのことを、絵本のネタにしようと思って、おはなしを考えたんですが。

 

あかん。無理です。

考えているともう、気持ち悪くなってしまって。

 

 

それでですね。

今、私が住んでいる家も古い木造なんです。

出るの。。

 

 

何って。

 

ナメクジが。

小さくて可愛いやつですけど。4,5cmのね。

でもこいつが、夜中に、畳の部屋や、廊下に不意に出てきたりするわけです。

 

暗い廊下で、うっかり踏んでしまったことが何回もあって。ぎゃーってなります。

ああ、だめです。キモち悪くて、なめくじのお話は、書けそうにありません。

 

ナメクジが出てくる怪談話とか書いたらどうかなぁって思ってたこともありましたが。。

「ぼくはへいたろう」っていう、化け物と対峙した勇敢な少年のお話があります。

ああいうのを書いてみたいですが。でもナメクジはやっぱり書けそうにないです。

 

今日も雨です。ナメクジ出るのかなあ。

うっかり踏んづけませんように。

またね。

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