右向きの顔はデッサンが狂いがち。上手くなるためのコツは?

日本人は右利きの人が多いですね。

で、右利きの人が人物の絵を描くと、つい左向きの絵ばかり描いちゃう。だって描きやすいから。

右向きの顔は、デッサンが狂いがち。上達するためのコツ。

でも、漫画でもイラストでも絵本でも、どうしても反対向き、右向きの絵を描かなくてはいけないことはうんとある!

 

絵本なんて特に、最近はほとんどが横書きになったから、縦書きの時代よりもはるかに、右向きのポーズを要求されることが増えました。ちょっとつらい...

 

それでどうしてるかというと、まず普通に左向きの顔を描く。

それからトレペに書き写して、裏返すと、右向きの顔になるから、変だったら微調整する。

それか、今は、スキャナーで取り込んで、PCで反転させる。あっという間に、右向きの顔が出来上がる。

上達するにはどうする?トレペでトレーニング

結局、トレペで何度もひっくり返したりしながら、本描きするのですが、最近はpcで一発だもんね。

だけど、最初の下手なうちは、左向きの顔を描くにしても、なんか下手。でそれを裏返すと、ものすごくデッサンができてないというのがわかってしまったりする。

トレペで何度もひっくり返すのもいいけど、やっぱり右向きの顔を、模写したりトレーニングしたりするのがいいんじゃないかな。

やっぱりデッサンの練習が必要なことには変わりありません。

ベテランの絵の上手い人たちはどうしているのかな

と思ってたところで、ふと思い出しました。

 

ルネサンスの画家、ボッティチェリの絵、すごくデッサン狂ってるんです。でも別に雰囲気は悪くない。

それから、ワトーも、デッサンを見ると結構狂っています。

こういうのを見ると、安心する。なんか親しみを感じて。うまいけど、目の位置が変ですよね。

少しくらいうまくいかなくてもいいかな〜とか。雰囲気が良ければ。

 

どうしても必要なら、反転すればいいじゃん、と思いました。

デッサン練習が圧倒的に足りない私が、当時 苦肉の策でやっていた方法

顔の右向き左向き

わたしは、美術系の学校を卒業した人に比べて、圧倒的にデッサンのトレーニングが足りないと思っています。漫画家さんてデッサン力がすごいですよね。

 

これ、「みかちゃんとカポネ」の最後のシーンですが、みかちゃんの顔を描くのがなかなか上手くいかなくて。

その頃は、まだまだ子供のデッサンがへたくそでした。最初右向きで描いて、トレペに移して、裏返して微調整しながら描いていました。

結論:ある程度のトレーニングは必要だけども

実は好きなようにすればいいんだよ。だって、pcで反転できるから。

なぜって、あの池上遼一さん(めちゃくちゃうまい人!)も、最初、左向きの顔を描いて、印刷のときはそれを反転してもらうんだって。

 

池上遼一さんのエピソードを聞いたら、がぜん元気が出ました。だって、あの天才的に上手い絵を描く池上さんが、左向きに書いて、反転させて印刷してもらってるなんて!!

 

 

私、池上さんと同じ町内だったし、うちのすぐ近所に住んでた人だし。これは関係ない情報ですが本当です。

私の実家と、池上さんの実家は、すぐ近所。たぶん20mくらいしか離れてなかった。でも、私とは、20歳近く年齢が違うので、多分私が生まれた時にはもう地元にはいなくて、ゲゲゲの水木さんとこでアシスタントをしていたのだろうと思います。

 

で、かけないよりは描けたほうがいいし、描けるほうが早く仕事終わるけれども。

描き慣れてないから、描けないだけなんじゃないかなと思ってもいて。

練習すれば必ず描けるようになる。けども、絶対の自信を持って描けるのは、左向きの顔だから、左向きに書いたものを反転してもらう、という池上さんのような人もいることだし。

 

**ある程度のトレーニングをして、どちら向きの顔も描けるようにしておく。でも別に反転してもらってもいい、というのが結論です。

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