絵本のお話が作れるようになるまでに、わたしがやったこと.

絵本は、絵とおはなしでできています。

ほかにも立体絵本とか、文字のないものとか、仕掛け絵本とか図鑑的なものとか、いろいろあるけれど、まあ、基本といったら、絵とお話でできたものですね。

 

わたしは、あとさき塾というところに通っていました。

絵本編集者の土井章史さんと小野明さんの2人が主催する絵本のワークショップです。ここは絵本の作り方を手取り足取り教えるところではありません。

まず絵本を

*対象年齢は4〜6歳向け

*絵とお話でできているもの

*32ページ(見開き15場面)

と決めて、それに合わせて、自分で作っていきます。受講生全員で回し読みして、最後に土井さんと小野さんの二人が、感想やアドバイスをする、というものです。

 

この講座は、1年に24回あるのですが、自分が作ったおはなしや絵本の見本ができてないと、参加する意味がありません。結局見てもらうためには、何がなんでも、お話を作り、絵(ラフなものでいい)を描いて持っていかなくてはいけないのです。

お話だけでもできたら持ってきて、と言われていましたが、’お話だけでも’って。それがむずかしい!

絵を描くよりもお話を作る方がずっとハードルが高いな、と感じました。

絵本塾で、はじめてお話を作った時のこと。

私は、このあとさき塾に通ったおかげで、出版のチャンスを掴み、絵本作家としてスタートを切ることができたわけですが。

通い始めた頃は、おはなしをどのように作ればいいのか全くわかりませんでした。

そのときやってみたことは

[su_note note_color=”#feffde”]1)とにかく図書館に通って、知っているタイトルの絵本を、たくさん読む、たくさん見る。最低30冊くらい。それを繰り返す。何冊かは借りてきて、繰り返し読む。

2)気に入った画家の絵があったら、その絵を見て、どういう情景かを考える。浮かんだストーリーを書き出して見る。何枚か絵を組み合わせてみる。

ピカソでもゴッホでも北斎でも。好きな画家の好きな絵があったら、この場面はどんな事情があってこうなったかなぁと想像して、エピソードみたいなのを作ります。

私はその頃ボナールが好きだったので、ボナールの絵を並べて、むりやりお話を作りました。

3)自分の子供の時を思い出す。印象に残っているエピソードをノートに書き出す。

4)気に入った絵本があったら、その続きを考える。[/su_note]

 

この4つをなんとなくやっているうちに、お話が一つできました。あとさきに持って行って見てもらったら、なかなかいいと言われました。

が、ここで、難題にぶつかります。どいさんやおのさんに、お話の矛盾点や、説得力がないことを指摘されるのです。

初心者だとそこで止まってしまうことが多い気がします。矛盾点を自分で解消できません。

お話のどこをどう変えればいいのかはわからず。

1箇所変えると、あっちもこっちも変えないといけなくなる。

それが結構つらい。

 

絵本は、ストーリーが短いので、読者を納得させるように描くことがすごく難しい。ちょっとだけ変えると、大きくお話を変更することになってしまうんです。

自分で自分にダメ出しができるようになること。

今はだいぶ慣れてきて、矛盾点とか、説得力とか、自分で自分にダメ出しができるようになりました。

最初に作ったお話は、まあ褒められましたが、半年経っても1年経っても指摘された矛盾点を解消できないまま。いまだったら、その時のお話がちゃんと直せるかなあ、と考えてみましたが、やっぱり、いまならそのお話は書かないな。(めんどくさいお話になりそうだから)

どうしてもうまくいかない時は、別のお話を作ってみる、その方がいい結果になります。

 

そんな感じで、いくつかお話を作りましたが、これといった成果も出せないまま、一年目は終わりました。

でも、お話の作り方で一番効果があるなぁと思ったのは、図書館で大量に絵本を読むことでした。

他には、やっぱり映画とか小説とかたくさん読んだり見たり。面白いものを自分で見つけて、どこがおもしろいのか考える。

そういう作業をちょっとずつ積み重ねて行くことが、いい結果につながります。

どんな物語でも、ストーリーの流れには型があること、そのバリエーションで多くのお話ができていることに気がつきます。

 

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