アンティークのポストカードは、アイデアの宝庫。絵本やイラストの参考にもなる。

西洋の古いポストカードを夢中になって集めていた時期があります。

楽しくて面白くて、気がつくと集まりすぎてしまったため、ヤフーオークションで販売していたこともあります。

すごくいいのがたくさんあるんです。印刷はほとんどが、リトグラフ。版画なので、そのまま額に入れて飾ってもいいと思います。

 

**トップ画像は、後で解説するクラップサドルのもので、妖精たちを描いています。

アンティークのポストカードは、アイデアの宝庫

思わず、絵本やイラストに使いたい!と言いたくなるものも。もちろんそのままは使えませんが、アイデアはいただくことにして、アレンジして使ってみたいです。著作権も切れていますしね。

天使のポストカード

*下2枚。天使のカードは人気が高いです。

左は、このあとで解説している、クラップサドルのもの。右は、画家名がわかりませんが、新年の挨拶用のカードです。金彩で色つけされた豪華なもの。

19世紀末、ヨーロッパで、ポストカードがブームになった理由

郵便制度が整った19世紀終わり頃から、風景写真の絵はがきがたくさん作られるようになりました。

また印刷技術が発達したおかげで、愛らしいイラスト入りの絵はがきも作られ、優れた画家の絵は大人気に。

アイデアを凝らしたユーモラスなものや、優れた画家も絵はがき用に絵を描いていたりして、見ているだけでも楽しく、コレクションしたくなります。

当時のヨーロッパでは大人だけでなく、少年少女の間でもポストカードを送り合うのが大流行になりました。

 

 

こういったポストカードは、ここ数年の間に、日本でもわりと手に入れやすくなってきました。

ヤフーオークションやメルカリでも見つかりますし、ネットショップで扱っているところもたくさんあります。検索して探してみてください。

私も、以前こういうポストカードをヤフーオークションで販売していました。最近は、自分で資料として持っていたい気持ちもあり、コレクションするだけになりました。

 

ひよこのポストカードは、おもしろいのが多い!

下はひよこのポストカード。

これはシリーズになっているらしく、飛行船に乗るのや、お出かけするのや、いろんなバリエーションがあります。

しかも鶏の親子じゃなく、おかあさんひよこが、こどもひよこを連れ歩く、というあり得ないイラストも。

親であるニワトリは出てこない、笑。あくまでヒヨコの親子。

 

猫のポストカードがいっぱい!Helena Maguireのカード

イギリス人女性画家 Helena Maguire(ヘレナ.マグワイヤ、と読むのだと思います)が描く、愛らしい猫たち。とても人気があるので、レプリカのポストカードもたくさん出ています。1900年ごろ。

ヤフオクにも出ているし、国内のショップで、アンティーク猫のポストカード、などで検索すれば、ショップで扱っているところも見つかります。

 

大人気を得たポストカード画家エレン.クラップサドルの生涯

絵はがき画家はその生涯がよくわからないことが多いのですが、Ellen Clappsadle エレン.クラップサドルは人気だったせいか、ある程度、伝記として伝わっています。

戦争に巻き込まれて不幸な晩年でしたが、初期の頃の素晴らしいポストカードは、現在、高額で取引されています。

クラップサドルは19世紀の終わり頃、アメリカの美術学校を卒業して、数年後、ドイツやイギリスの印刷メーカーと契約して、ドイツに渡ります。当時の印刷はドイツが最も技術が高かったので、どの国のポストカードメーカーも、印刷はドイツで行なっていました。

1905年に一旦アメリカに戻りますが、その後またドイツに1910年ごろに渡ります。不幸なことに第一次世界大戦に巻き込まれてしまい、消息不明に。見つかった時には、精神的にひどいダメージを受けて、もう絵筆がとれる状態ではなかったそうです。

クラップサドルのポストカード

下の可愛いカードは1910年ごろ。バレンタインデーのポストカード。Ellen Clapsaddle(エレン.クラップサドル)の絵はがきです。リトグラフ。

ユーモラスで可愛らしく、これもシリーズになっています。絵本的な可愛いアイデアで描かれていて、彼女が絵本を残してくれなかったのがとても残念です。

 

これも天使のシリーズ。クラップサドルの絵は、おでこにかかる巻き毛の描き方に特徴があります。

 

同じくクラップサドルで、花占いのシリーズ。

コロタイプと呼ばれる印刷のポストカード

これもエンジェルのポストカード。絵柄が、先に挙げたものとはだいぶ違いますが、時代的には同じくらいです。

細密な印刷で、コロタイプと呼ばれます。当時はモノクロでしか印刷できなかったため、手彩色で色をつけています。左は、手彩色。右は、色をつけずにそのまま。

現在でも美術書などは同じ技法で印刷されています。

 

ポストカード以外の、ガーリーでチャーミングな印刷物。

下の画像。これはポストカードではなく、切り抜きです。印刷はやはりリトグラフ。

このような切り抜きをコレクションして、スクラップブックに貼って、楽しむことが当時とても流行しました。

その頃のカードぎっしりのスクラップブックが、ときどきアンティークフェアなどに出ていることがあり、そういうのを手に入れるのも楽しいと思います。

 

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