イラストを描くのが好きだ。
いずれは絵の仕事で食べていけるようになりたい。
大好きな絵描きさんがいる。その人みたいになりたい。
時々真似をして描いてしまう。
と言う人は、この記事をおすすめします。
絵が誰かに似ていると言われたらどうするか?真似じゃないのにな。。
「あなたの絵、**さんに似てるわね。」
私も、かつて言われて、とても悩んだので、参考になりそうなことを書いてみます。
好きな絵描きさんがいるのは悪いことじゃありません。むしろとてもいいことです。大好きだからこそ、この人みたいになりたい、と言う目標ができたんですからね。一生懸命になって描けば描くほど、似てしまうことがある。
わざわざ真似ようと思ってるんじゃないんです。大好きなだけに、意識しなくても似てしまう。
人から言われて初めて、似ていることに気づいたりする。
そうして、あまりに似てる似てると言われると、どうしていいかわからなくなって、描けなくなってしまうこともあります。
周囲から色々言われるのは、アドバイスとしてありがたいこともあるのですが、素直で真面目に受け止める人にはすごいプレッシャーとなってしまって描けなくなることがあります。
若い人ほどそういう傾向はあるし、先輩にあたる大人の中には、才能のある人を見つけるとわざわざ、欠点をあげつらって、貶めるというとんでもない人がいるのも事実なので。
解決方法を考える。悩まなくていい。
解決法を考えてみました。
その人の絵を真似るのではなく、その人は誰の影響を受けているのか考える。
好きな絵があったら、よく見てください。あなたが大好きな絵描きさんだって、最初は誰かの絵を真似ることから始めました。だから罪悪感を持つことはありません。
それから、その人が誰の影響を受けているのか、調べます。考えます。
あるいはツイッターやブログなどで、その絵描きさんが、こんな絵描きが好きです、この人に影響を受けましたと語っていることもあります。
調べていくうちに、どの辺りの影響を受けているのかわかってきます。
**調べる絵は、できれば古い方がいいです、今の絵描きさんを真似ると、真似てるって言われますからね。
50年100年と前だったら、誰も文句言いません。ああ、影響を受けたんだね、とは言われますが。
そうして描き続ける、不思議なことに、描き続けているうちに、だんだん似ていなくなってきますから。
自分自身のオリジナルになってくるんです。そしたらこっちのものです。
あれこれ言われても、気にせず描き続けることも大事。強い気持ちで
初期の頃、とにかく売り込みだ、と思っていろんな人のところは見せに行ったことがあります。
中には、褒める人もけなす人もいましたが、当初はそんなもんかとあまり気にしていませんでした。
ところがあるとき、あるアートディレクターのところで、こう言われました。
「君、どうしてこんな西洋風の絵ばかり描くの?**風とか興味あるのはわかるけどもね。
日本人なんだからさ、もっと日本の、身の回りにあるものを描きなさい。
イラストっていうのはね、自分の周囲のものを、ほんの少し上質にして大衆の前に差し出す、そういうものなんだよ。
僕らだって、そんなにいつも描きたいものばかり描けるわけじゃ無い、そんなのは年に一度か二度で…」
なんかもっと色々言われた気がしますが、聞いているうちに、頭の中が真っ白になってしまって、その後3ヶ月くらい絵が描けなくなってしまいました。
確かに一理あることなのかもしれませんが、今になって考えてみると、密に細かく描き込んだ私の絵を見て、少々悪意を持って言ったとしか思えないのです。
まだ駆け出しの新人だったし、言われることはなんでも吸収したいと思ってた頃でした。
その頃、いくつかイラストの仕事をしながら、イラスト教室に通っていたのですが、そこの先生に相談しました。
その時は何も言われませんでしたが、次の回の時、受講生の前でこう言ったのです。
「いつもいろんなイラストレーターやデザイナーなんかにきてもらって、アドバイスをもらったりするけど、どうも見てると、いろんな人に意見を言われて混乱して描けなくなる人がいる。
なるべく私一人で見る方が、上達が速いな。」
その後、ゲストの数はうんと減って、先生が”この人は”と見込んだわずかな人だけになりました。
初期の頃に、あまりいろんな人にいろんなことを言われると混乱するんです。
これが好きと思って描きたいものがあるなら、一定期間 雑音はシャットダウンして描くべきです。
似てると言われても気にしない、気持ちを強く持って描く。
私はそれがうまくできなかったのです。
たくさんの時間を無駄にしたと思います。
だからどうか、この記事を読んでいる方には、雑音を気にせずに描き続けてもらいたいです。
似てると言われた絵も必ず、知らない間に変化してきます。
とにかく描く、たくさん描く、描くことでしか解決できません。
**もっともっと古い絵を研究する
もっともっと古い作品を知ることも、一つの解決法です。
例えば、浮世絵。もっと古い鳥獣戯画とか。
例えば、ルネサンス、とか、ビアズレーとか。
たくさん古い絵をみていると必ずピンとくるものがあります。
アンティークが好きなら100年以上前のポストカードなど。最近はヤフオクやメルカリなどでも結構見つかります。古い時代のポストカードの絵柄は、すごくイラストの参考になります。
古い絵の構図を真似るのもおすすめです。セザンヌあたりだったら、りんごの絵などをみて、りんご部分を他のものに入れ替えて描いてみる。
ビアズレーの絵も、イエローブックの表紙など、装画を描く際の構図として参考になります。
好きな絵を見つけたら、それが古い絵なら、遠慮なく丸ごと真似ることもできます。著作権がどうの、盗作がどうの、とか言われることはありませんから。
そして描き続ける。気がつけばいつの間にか、自身のオリジナルの画風が出来上がっています。
木村隆芳と言います。 僕は絵本作家を目指して絵本を書いているのですが 朝比奈様の…
メッセージありがとうございます。もう本当に神経がすり減りますよね。 ターシャさん…
模写といってもむずかしく考えず、初めは人物をどこに配置しているか、大きいか小さい…
コメントありがとうございます。 大好きな方がフォローしてくださったんですね。あま…
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