見てきました。「三島由紀夫VS東大全共闘」

実はこの映画、寝てしまうかもと心配してたのに、それどころか、とてもおもしろかった!!
そしてそして何よりも、声を大きくして言いたいのは、

「ミシマ!いーやつじゃん!!」

 

あの討論会に参加していた学生達の印象もおそらくこれに尽きます。

日本のトップ頭脳の人たちなので、いろいろ難しいことを語っていますが、肝心なのはそこではなくて。

 

人生経験が乏しくて頭でっかちな全共闘学生の理屈を、決してバカにせず上から目線でもなく、対等に真剣に彼らの話を聞く三島の姿に感動するのです。

学生と三島との討論は、笑いがあり、ユーモアもあり、学生が連れてきた赤ちゃんもいる..

一触即発かと心配していたら、むしろ、和気藹々。

そして世の中を変えたい、と真剣に思っていると言う点では三島も学生も同じなんだなと。

 

 

こんな人がなぜあの事件を?となるのですが。

 

小学生だったあの日の衝撃、三島の自決

まだ小学生だったある日、学校から帰ると、2歳下の妹が飛び出してきて、言いました。

「三島由紀夫が自決したんだって!」

 

テレビでは延々と事件の様子が写っていました。が、白黒の小さい画面でぼやけた画像からは、何をやっているのかよくわかりませんでした。

 

三島由紀夫の名前は知っていましたが、小学生なので小説は読んでいなかったし、自決が割腹自殺を意味することも、この事件で知りました。

何よりの衝撃は、ノーベル賞候補となって、先生、先生と呼ばれていた大作家が、大きな事件の首謀者として「三島由紀夫」と呼び捨てにされ、捜索を受けているという事実。

三島由紀夫は犯罪者なのでした。

 

この映画は、そこに至る1年半前、東大学生達との討論の様子を録画したものです。

どんな人だったんだろう、なぜあの事件を起こしたんだろうと言う疑問はずっと残ったまま。事件の背景についてはいまもたぶんわかってはいないでしょう。

 

何人かの識者が出てきて解説していますが、内田樹氏の話がとてもわかりやすく、腑に落ちました。

 

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東出昌大のナレーションがとても良かった。

このドキュメンタリー映画のナレーションを、最初は監督自身が、田口トモロヲ風に入れていたそうですが。

東出昌大氏が、三島の大ファンで作品を多く読み込んでいることを知って、ナレーションを依頼しました。

終始落ち着いたしっかりしたナレーションで、討論の様子を伴走者として、傍で優しく見守っている印象。

作品をよく読み込んでいるとあって、映画の進行につれて、繊細にトーンを変えているのも、とても好感を持ちました。

田口トモロヲさん(プロジェクトXの)ならば、もっと語尾を強調し、たたみかけるようなドラマチックなナレーションになっていたのかもしれません。
私は、東出氏のナレーションでとても良かったと思います。

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