著名な アートディレクター に イラスト を見てもらった結果

売り込みにたくさん行ってた頃、経験したことを書いておきます。

 

売り込みに行くのは 最初のうちは出版関係が多いのですが、ある時 広告関係や人気の雑誌の仕事を取るなら、アートディレクターのところへ行くのがいいよ、という話になって、実際に見てもらったことがあります。

アートディレクターにイラストを見てもらう

アートディレクターというのは、日本語に訳すると、「美術監督」。

雑誌の奥付けなんかを見ると、アートディレクターとか、ADとかの項目があって、そこに名前が書かれています。その人に見てもらうわけです。

テレビ局のADは、アシスタントディレクターの略ですが、デザイン業界でのADといったら、アートディレクター。美術全般を取りまとめる人のことです。

 

雑誌であれば、全体のビジュアル部分の決定権を持っていて、デザイン部門のトップの人。企業広告のポスターでも必ずと言っていいくらい、著名なアートディレクターが起用されています。

だから売り込みに行く時は、出版社や広告代理店のほか、アートディレクターを調べて、そこに直接電話して見てもらったりもします。

友達の情報から、見てくれる人を選んだ

イラスト教室の友だちからの、**スタジオのKさん、優しくて、いいよ。親切だよ”という情報で、行くことに決めました。

電話して、ドキドキしながら、見てもらいたいと告げて。東京、青山の某事務所に行きました。

 

アートディレクターのKさんにはすごく褒めてもらったし、ありがたいことに別の出版社やアートディレクターまで紹介してくれました。

さらに 近くの**さんのところで見てもらうといいよ、と言ってすぐその場で電話して、なんと当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった有名なADさんの事務所まで連れて行ってくれたのです。

やさしーい!!感激しました。福井から東京に出てきて、あちこち回っている、と言ったので、気を使ってくださったんだと思います。

 

残念ながら、一度もKさんから仕事の依頼はなかったけれど、その後も売り込み先を紹介してもらい、行った先は5カ所。

個展にも 開くたび きてもらって、とてもお世話になりました。Kさん、ご無沙汰していますが お元気でしょうか。

まだ駆け出しだったし、若かったし、直に売り込みに来る人ってあんまりいない時代だったからかもしれません。

 

でも、この業界、優しい人多いです。本気で仕事しようと一生懸命やってると、力になろうとしてくれる方は必ずいます。

ま、そうじゃない人にぶち当たってしまうこともあるにはありますが..(でもうんと少ないよ)

続けていくなら、戦略を考えなさい、と言われた..

その後、アートディレクター、と言われる人たちのところに、数カ所行きましたが。

あるとき、人気のOさんのところへ行ってみることにしました。

そこでも、それなりに褒めてはもらえたのですが。

「うーん、アドバイスするとしたらね、戦略を考えた方がいい、ってことかな。」

 

Oさんの意見ですが、私の絵の場合、

バリバリ仕事していくにはとても時間がかかる描き方。どうすれば、続けていけるのか、そこを考えなさいと。

*もっとシンプルな方向にいくのか、

*この描き方のまま、作家性を全面に出していくのか

*タブローの画家になるのか、

*日本より海外の方が向いてるような描き方だからそっちをめざすのもよい

 

きっと私がすごく若いと思って、そういうアドバイスをくれたのだと思います。40歳近かったけどね。

戦略なんて考えたこともなかったし、イラストレーションてなんのためにあるのか、深く考えてもいませんでした。

この時にちょっとだけ、あれ?と思って、わたしがやりたいのはひょっとしたらイラストレーターじゃないかも、って思ったのです。

 

ずーっとその後も、Oさんの言葉は引っかかっていました。ただその頃はどうすればいいのかわかりませんでした。

 

やっぱり描き続けて、持ち込みをしてイラストの仕事をもらう...

そういうことを何年か続けていました。

絵本は向いていないと思って、イラストだけでがんばってみようと頑なに考えていた頃。好きな人物も描かないようにしていました。

 

絵本にたどり着くのは、それから数年後です。

まとめ

実際に、売り込みに行くと、思いがけない出会いがあったり、意外な気づきがあったりします。

これは、ファイル郵送ではなかなか得られないと思います。

もし可能であれば、あるいは誰かの紹介でも、もし機会があったら、直接見てもらうことをおすすめします。

別記事でちょっと書いたけれど、売り込みで批判されたからって、落ち込む必要は全然ないし、ときにはすごくいいアドバイスをもらえたり、後々に結びつく気づきがあったりするのです。

なので本物のプロに会って直接見てもらう経験をぜひしてみてください。

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