絵の仕事をしていると、たまにですが、
イラストレーターになりたいんですが、どうすればなれますか。
とか
もう直ぐ40なんですが、これからイラストレーターを目指すなんて無理でしょうか、
とか
絵本作家になるにはどうするのがいいですか
とか、
絵本作家の売り込みってどうするのですか
とか。
そういう質問をもらうことがあります。
社会人になってしまったけど、初心者だけど、絵の仕事をしてみたいという人へ
その時々でメールなどで返信していましたが、せっかくブログを始めたので、アドバイスになるかどうかわからないけれど少し書いてみます。
イラストレーターでそういうアドバイスしている人いるかな、と検索したところ、いくつか見つかったのですが。コミック系イラストの人が多い。
イラストレーションの仕事ってもっと色々あるんですが。
それから、デジタルイチオシなのも、わかるけれども、アナログだってすっごくいい。絵本はいまだにアナログが多いし。
絵の仕事はいろいろある
*イラストレーター
*ゲームの会社でキャラクターデザイン
*絵本作家
*画家
*アニメーター
*漫画家
ざっと思いついただけ、あげてみました。
働き方も、フリーランスで企業相手に仕事をもらう(イラストレーターとしてはこれがメイン)、ゲーム会社に雇われる、SNSなどで個人から依頼を受ける等もあり、かなり幅広くなっています。
絵本作家や漫画家は、自分で出版社に売り込みですね。こちらは、ストーリーを作る能力が要求されます。
30代あるいは40代以降に、絵の仕事を目指すとき考えておくべきこと
絵の仕事をしたいのですが、と質問してくる人は、大体次の3つに分けられます。
*経験が少しだけある初心者
*お金にならずにやめたけどもう一度絵の仕事がしたい人
ここではイラストレーションについて話題にしていますが、アート系の仕事をしたいなら、まず必要なのは
生活の糧を得る仕事がきちんとあること。
やはりこれがあることが前提になります。
イラストレーターになると決めたからって いきなり会社を辞めたりしないでください。
仕事しながらなので、時間がなくてたいへんですが。本当になりたいなら、時間をうまくやりくりする。
小さい子供がいたり、家族に介護が必要だったりする人もいると思います。
子供が寝てる間に描く、とか介護なら、デイサービスやショートステイで時間を確保するとか。
若い頃、20代の独身だったら 体力もあるし、かなりがんばれるのですが、社会人になって家族もできてからアート系の仕事を目指すのは決して楽ではありません。
ちゃんと睡眠もとって、隙間時間をうまく使って。
そうして、バリバリのプロになりたいのか、あくまで副業としてやっていきたいのか、趣味としてSNSでゆるく個人相手に仕事したいのか、など、どの辺りを目指すのかという問題もあります。
超初心者のひと
超がつく初心者と書きましたが、絵の仕事をしてみたいと思っている人ならば、やっぱり絵が好きで、らくがきとかふだんからしているのではありませんか。
全く何も描いていないということはないはず。
最初はアナログ画材で始めます。いちばん手近なもので。紙と鉛筆。紙もとりあえずなんでもいい。
たとえば、毎日、30分時間を決めて描きます。毎日。かかさず。30分がまとめて取れないなら、朝と晩、15分ずつでもいい。
何を描いていいかわからないなら、トレーシングペーパーを買ってきて、好きな絵を丸写ししてもいいです。
模写するわけです。
輪郭が取れたら、後の濃淡や色合いは元の絵を見ながら真似します。
え、そんなことしていいの?
いいんです。そのうち飽きるから。
下手でも自分で描きたくなります。
続けているうちに、あれ?上達した?と思う日が必ずきます。毎日やれば、1ヶ月もしたららくがき自体が上達してるはず。
色をつけたいなら、色鉛筆かマーカーで。絵の具は面倒なので、これもすぐできるものでいいんです。
そこから少しずつステップアップしていくといいです。
イラストレーターの**さんに似てるね、と言われるかもしれませんが、それでもへこまないで描き続ける。
心配いりません。そのうち全然違う絵になってきますから。
多分そのうち別のイラストレーターの絵も好きになっていたりする、これもよくあることです。
道具は使いこなしてこそ
最初のうちは、いつでも手に取れるアナログの画材で描き始めます。
紙と鉛筆。
いつでもどこでも、紙と鉛筆。
家の中、あちこちに置いておくのもいいですね。
いいアイデアが浮かんだ時に、どこかに書き留めておきたいですよね。
スマホの、メモ帳にアイデアを描くのもいいし、スマホしかなくて、でも何か絵で描きとめたいときは、指でちゃらっと描いておく。
そうはいっても、どうしてもデジタルがいい、という人もいると思います。
デジタルで描きたい場合は、ペンタブレット、あるいはiPadとアップルペンシルとか。
いつもペンタブを使っている友人がいますが、最近アップルペンシルを買って描き始めたら慣れなくて。
結局しまい込んだままだそうです。
バリバリのイラストレーターで、アップルペンシルを使いこなしたいからとiPad & アップルペンシルの教室に通っている人もいます。
道具は慣れるまで時間がかかるので、使いやすいものを使うのがいちばんです。
もしペンタブなどで描きなれているなら、そちらをつかうのがいいかも。
とにかく手を動かす。
自然に技術がついてきます。
アナログの画材については、こちらでも記事にしています。
関連記事
木村隆芳と言います。 僕は絵本作家を目指して絵本を書いているのですが 朝比奈様の…
メッセージありがとうございます。もう本当に神経がすり減りますよね。 ターシャさん…
模写といってもむずかしく考えず、初めは人物をどこに配置しているか、大きいか小さい…
コメントありがとうございます。 大好きな方がフォローしてくださったんですね。あま…
はじめまして。「ターシャテューダー ねずみ」と検索していたら、あなたのブログに辿…